なぜお祝いの席にスピーチは欠かせないのでしょうか。
普段私たちは相手への好意や感謝の気持ちを言葉にして伝えることをあまりしません。
特に近い間柄だとなおさらです。
でも、好意や感謝の気持ちを伝えられて嫌な気持ちになる人はいません。
もしあなたがスピーチを頼まれたら、それは厄介なことを押し付けられたのではありません。
大切な人への気持ちを伝える良い機会をもらったのです。
ぜひ普段はなかなか口にできない好意や感謝の気持ちを言葉にして、金婚式を迎える大切な人(それは父母かも知れないし、祖父母かも知れません)に伝えてあげてください。
では実際にどんなことを言えば良いのでしょうか。
それは金婚式を迎えるご夫婦との関係によって、少し違ってきます。
私が文例を紹介します。
お父さんお母さん、無事に金婚式を迎えることができましたね。
本当におめでとうございます。
こんなに大勢の方に集まってお祝いをしていただけるなんて、とても嬉しく思います。
集まってくださった皆様、今日はありがとうございます。
お父さんは昔から病気がちでしたが、お母さんと支え合って私たち子供を立派に育ててくれましたね。
お蔭で私たちは無事に成人して、結婚もすることができました。
子供にも恵まれて、幸せな日々を送ることができるのは、お父さんとお母さんのおかげです。
これからも私たち子供はお父さんとお母さんのような夫婦になることを目標にして、生きていきたいと思っています。
さすがに結婚50年目になると、お父さんもお母さんも昔のようにはいきません。
草取りなどは、なるべく無理をしないようにしてください。
そして私たちに少しは親孝行らしいことをさせてください。
もう私の子供も25歳です。
結婚するのももうすぐだと思います。
晴れ姿を見るためにも2人で元気でいてくださいね。
今日は本当におめでとうございます。
父母への感謝の気持ちを必ず入れましょう。
何にどんな風に感謝しているか、なるべく具体的に表現すると良いですよ。
過去の父母の姿もスピーチに盛り込んでください。
お祝いに列席してくれた方々への感謝も忘れないようにしましょう。
お祖父さん、お祖母さん今日は金婚式ですね。
本当におめでとうございます。
私は小学生の頃、お正月や夏休みには、いつもお祖父さんとお祖母さんの所に遊びに行くのが楽しみでした。自分の家にいたら経験できないようなことを沢山させてくれましたね。
私は、畑に連れて行ってもらうのも大好きでした。
ずっと優しくしてくれたお祖父さんとお祖母さんがどちらも元気で金婚式を迎えたのですから、私も本当に嬉しく思っています。
考えてみたら私ももう25歳です。
お祖父さんとお祖母さんも年を取ったのですね。
これからは無理をしないようにしてください。
今のところ予定はありませんが、私の結婚が決まるまで2人揃って元気でいてください。
お父さんとお母さんが2人を目標にしたように、私もお祖父さんとお祖母さんのような夫婦になりたいと思っています。
そのためにも、私に色々と教えてくださいね。
今日は本当におめでとうございます。
幼い頃の思い出と感謝の気持ちを伝えましょう。
そして色々と教えてください、
結婚式にも出てください
など未来のことに目を向けてもらうのも、孫ならではのスピーチのポイントだと思います。
いつまでも2人が必要なんだと伝えることはお祖父さんとお祖母さんにとっては何よりの言葉だと思います。
〇〇さん、奥様、本日は金婚式とのこと、本当におめでとうございます。
この様に晴れがましく、おめでたい席に連なれましたことを誠に嬉しく思っております。
いつお会いしても穏やかに寄り添っているお二人ですが、ここまで来るにはきっと良いことも悪いこともたくさんあったのだと思います。
でも、それを乗り越えて今穏やかに過ごしていらっしゃるのですから、私たち夫婦も将来そうなれるように努力していきたいと思っています。
〇〇さんご夫婦は私たちの人生の目標なのです。
お二人にあやかれるように、今日は幸せのパワーをたくさん頂いていきたいと思っております。
本日は本当におめでとうございます。
スピーチでは、招待していただいたことへの感謝の気持ちを必ず伝えましょう。
金婚式を迎えたご夫婦の幸せにあやかりたいと伝えることも大切なポイントです。
そして今2人がどんな夫婦に見えているかも伝えましょう。
(穏やか、幸せそう、いつも元気に畑仕事をしていますね、など)
今回は金婚式のスピーチ、3つのパターンを紹介しました。
パターンごとのポイントも踏まえて、自分の言葉でスピーチを作ってみてください。
スピーチは流暢でなくても、大丈夫です。
言葉につかえてもそれが味わいになりますし、心がこもっていれば必ず伝わります。
一生懸命考えたスピーチを、金婚式を迎えたご夫婦への良い贈り物にしてくださいね!
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